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interview
仮想市場実験で投資の「心のクセ」を科学する
安藤 希
会計ファイナンス学科
専任講師
掲載日:2025.4.1
2026年度大学案内より
会計ファイナンス学科
専任講師
掲載日:2025.4.1
2026年度大学案内より

【金融市場における行動バイアス軽減に関する研究】
近年、資産形成の重要性が高まる中、投資に関する知識やスキルへの関心も高まっています。資産形成を行うには金融市場や投資戦略についての知識も重要ですが、資産形成を行う自分自身の「心のクセ」にも注目をする必要があります。なぜなら、私たち人間は必ずしも合理的な行動をするわけではないからです。人間はロボットではありませんから、損が出ると不安になって冷静な判断が出来なくなったり、過去の経験に囚われて判断を誤ることもあります。ほかにも様々な心理的なバイアスの影響を受けることが知られています。これらのバイアスは、投資パフォーマンスを低下させる可能性があります。
私の研究室では、行動ファイナンスの知見を活かし、金融市場における「心のクセ=バイアス」を軽減するための方法を探っています。具体的には、仮想市場システムを用いた実験を通じて、バイアスを軽減するための教育プログラムや、冷静な判断を促す取引システムの開発をめざし、より効果的な投資行動を支援する研究を進めています。
私の研究室では、行動ファイナンスの知見を活かし、金融市場における「心のクセ=バイアス」を軽減するための方法を探っています。具体的には、仮想市場システムを用いた実験を通じて、バイアスを軽減するための教育プログラムや、冷静な判断を促す取引システムの開発をめざし、より効果的な投資行動を支援する研究を進めています。